オーストラリア貿易大臣「中国が氷結の終わりを宣言した」

2023/02/17 17:08

オーストラリアのファレル(Don Farrell)貿易大臣は、「中国が『オーストラリアとの氷結はもう終わりだ』と宣言した」と述べた。

2月16日にブルームバーグが発表したファレル大臣へのインタビューによると、「中国との緊張状態は一夜にして起きたものでもなく、一夜にして解決できるものでもない。王文涛商務大臣は『氷結期はすでに去り、われわれは今、暖かな春へと歩んでいる』と表明した」と述べている。

王大臣のこの発言は、2月6日のファレル大臣との会談で述べたものである。2019年以来となる中国とオーストラリアの貿易担当大臣の会談で、両者はさらに数日間にわたり貿易規制の緩和について話し合っている。

ファレル大臣は10日前の王大臣との会談の中で、「石炭の貿易を徐々に再開しているほか、木材の受注も『続々と届いている』」と述べた。また、乳製品会社のBullaが何年かぶりに中国からの注文を受けたと知らされ、さらに中国に対してオーストラリア製ワインの関税引き下げを望んだ。

ファレル大臣はこの前にも、中国向けの木材やワイン、乳製品について進展を見出したいと述べている。

中国とオーストラリアはもともと緊密な貿易パートナーであったが、最近の中国のインド太平洋地域への影響力拡大、香港問題、新疆ウイグル問題およびコロナ発生源問題などを受けて関係が冷え込んだ。中国も2020年5月からオーストラリア産の石炭、ワイン、綿花などの貿易規制を講じたほか、2021年5月から無期限でオーストラリアとの戦略経済対話を中断している。

しかし、オーストラリアは去年5月にアルバニージー総理が就任してから中国との関係が回復しており、石炭やイセエビなどの貿易も再開しつつある。中国商務省の先ごろの発表では、2022年のオーストラリアとの貿易額は2200億ドル(約15135億元)以上となっている。

(中国経済新聞)