理想と滴滴の合弁会社「橘電出行」が破産申告 負債10億円以上

2023/02/10 11:21

配車アプリの滴滴出行(ディディ)と理想汽車(Li Auto)の合弁により2018年5月に資本金4億元(約77.1億円)で発足した北京の「橘電出行科技」が、北京市の第一中級人民裁判所に破産を申告した。

会計監査によると、橘電出行は2022年3月31日現在で資産総額371万元(約7150万円)あまり、負債総額は5265万元(約10.1億円)あまりで、所有者の権益はマイナス4893万元(約9.43億円)あまりとなっている。審議の結果、橘電出行は破産の理由があると見なされ、申告は受理された。

橘電出行は発足当初、滴滴の楊俊副総裁が会長に、理想汽車の創業者の1人である瀋亜楠総裁がCEOに就任して、滴滴がモビリティーの自動化や運営面を担当し、理想汽車が車両の開発や購買、生産などを受け持つとの方針が双方で定められた。

またその当初、理想汽車の李想CEOは、「滴滴との協力により『自動運転の3.0時代』を目指したい」と述べていた。

(中国経済新聞)