30代の中国人女性が70万平方メートルの日本の島を購入

2023/02/7 15:39

34歳の中国人女性が今年1月末、数年前に購入した日本の離島を撮影したビデオをSNSで発表した。これが中国で論議を呼んでいる。

中国人の張さんは、1月30日から31日にかけて、2020年に購入した日本の島に初めて上陸した時のビデオをアプリのTiktokで公開した。この島は面積70万平方メートルで、2月2日には「30代の女性が70万平方メートルの島のオーナーになった」などと騒ぎになっている。

張さんはメディアに対し、実家が不動産や金融を営み、本人も2014年に飲食業を手掛け始めたと述べている。購入した島を動画で発表した理由については「単にきれいな海をみんなにシェアしたかったから。私は山東省青島の出身で、青島の海もきれいなので、この島に来てきれいな海水を見て素晴らしいと感じた」と述べている。

島の購入に対する憶測について張さんは、「親族の会社が買ったもので、用途はビジネス目的も排除しないが、ビジネスには限定しない。アクセス狙いのセルフメディアが『競売で仕入れた』などと伝えて欲しくない」と述べている。

この件についてニュースサイトの「SAKISIRU」は2月5日、中国で報道されてから日本のSNSでもかなり注目されていると伝えた。島全体で合わせて917件の所有権があり、会社が720件を購入し、残りは隣接する村や民間が購入したという。契約日は2020年12月24日で、2021年2月2日には720件すべてが登記を完了した。「SAKISIRU」は、この女性が発表したビデオや画像から見て、購入したのは沖縄県最大の無人島である屋那霸島でないかとの見方が多いとし、中国人が日本の島を購入することを問題視する意見が多いという。

「SAKISIRU」は、屋那霸島は安全保障面で利用が制限される重要な土地ではないが、もしこの島が中国の国有企業に売却されたら、中国は米軍基地のある沖縄本島を見下ろす戦略的位置を手にすることになると伝えている。ただしネットユーザーの間では、「すべて合法的なものであって、なぜ中国人が日本の島を買うのに不満や反対しているのか」などと、ことさら騒ぎ立てるまでもないとの見方もある。

(中国経済新聞)