2022年中国富豪ランキング「胡潤百富榜」(フルンレポート)トップ500、深セン市南山区の17社がランクイン

2023/01/19 16:45

 このほど、中国の民間シンクタンク胡潤研究所は、2022年中国富豪ランキング「胡潤百富榜」(フルンレポート)トップ500を発表した。深センは42社がランクインし、北京(60社)、上海(55社)に次いで第3位となった。上位10社のうち40%が深センに本社を置き、中国の中で本社数が最も多い地域となった。

深センに本社を置く企業は、テンセント、ファーウェイ、BYD、中国平安保険グループで、今回のランキングでは、それぞれ2位、5位、9位、10位にランクインしている。4社全体の時価総額は5兆元(約94.697兆円)を超え、深セン企業のダイナミズムと先導力を反映した結果となった。

上位10社全体の時価総額は13.4兆元(約253兆円)で、前年比5.6兆元(約106兆円)減少した。中でもテンセントの時価総額は1.4兆元(約26.528兆円)減少し2.5兆元(約47.371兆円)となり2位に後退した。ファーウェイが前年比3%減の9700億元(約18.384兆円)、BYDが前年比4%減の7780億元(約14.754兆円)でいずれも昨年から順位を上げている。平安保険は7770億元(約14.726兆円)で昨年と同じ順位を維持した。

2022年12月末に開催された、深セン市第7期中央委員会第6回全体会議では、世界的な影響力を持つ経済センターの建設が提案されている。

近年、深センは科学技術の分野で数多くの企業を集めているが、その中でも多くが深センの南山区に集中しており、「科学技術No.1地区」と称されている。 

今回、南山区に本社を置く17社がランクインし、時価総額は3.8兆元(約71.967兆円)を超えている。主な業種は、IT・ソフトウェア、ヘルスケア、家電、金融、エネルギー、工業製品などの分野に集中している。

17社の中で最もランキングが高かったのは、深圳市徳方納米科技股份有限公司(Shenzhen Dynanonic Co., Ltd.)だった。徳方納米科技は、テスラの新型車「Model Y」に搭載されている新型電池「M3P」の正極材に使用されるリン酸マンガン鉄リチウム(LMFP)を提供しており、業界全体のシャアは1位となっている。同社は2007年の創業以来、電気自動車以外にも、エネルギー貯蔵電池などの分野で広く使用されおり、高性能且つ低価格で成績を伸ばしている。

(中国経済新聞)