中国の流行病権威者、「北京のコロナ感染率は80%以上か」

2022/12/30 17:15

中国ニュースサイトの鳳凰網(IFENG.COM)が12月29日主催した鳳凰網財経による「2022ビジネスサミット」で、中国疾病予防コントロールセンターの元流行病学チーフサイエンティストである曽光(Zeng Guang)氏は、北京の感染率について「現在は正確な数字をつかんでいないが、おおよその見積もりはできると思う。おそらく80%以上、あるいはもっと多いのではないか。これは私の判断だ」と述べた。

曽氏は過去の経験をもとに、コロナの第一波はおおむね30%が感染するが今回は予想を上回る急拡大であったとし、「第一波がこれだけ急激だったことは予想しておらず、感染率はたちまち50%、60%、70%を超えて、あるいは80%以上になりそうだ」と述べた。

曽氏は12月22日に行われた2022網易未来大会イノベーションフォーラムで、「伝染病が拡大する速さは、発生源、感染経路、易感染者という3つの条件と自然要因および社会的要因の2つによって決まる」と述べている。中国全体を見て、コロナは正月、春節をまたいで2、3か月は続き、春が訪れるころに好転するのではないかとのことである。

(中国経済新聞)