東方航空、「C919」1号機のテスト飛行を開始 9ルートで計100時間の予定

2022/12/28 11:55

12月26日午後、中国東方航空に納入されたC919型機の1機目が北京の首都国際空港で100時間に及ぶテスト飛行を開始した。

東方航空は12月9日に中国国産機のC919を受け入れ、今日から商業運航に向けての様々な動作の信頼性を本格検証するテスト飛行を始める。

業界関係者によると、国産の大型機は、開発企業が航空当局による就航審査を終えて合格証を手に入れるまでを「前半戦」とするならば、その機種を利用する航空会社による100時間のテスト飛行およびその結果に対する当局の審査が「後半戦」スタートへの重要なポイントであるという。

この100時間のテスト飛行は、9つの省・市で計10か所の空港を離発着し、2023年2月中旬まで行われる。

飛行ルートは、上海の虹橋空港から北京首都空港、北京大興空港、成都天府空港、陝西省西安、海南省海口、山東省済南や青島、湖北省武漢、江西省南昌などの往復で、運航管理、旅客の搭乗、パイロットの操作、機体の整備点検などフライト時のプロセス全体を検証する。

これらのテスト飛行を終えたのち、中国民航局がその結果について審査やチェックをし、東方航空の安全運航体制を確認した上で営業許可を発行する。

東方航空はまた、商業運航に向けてスタッフや整備点検についても手はずを整える。

現在はパイロット9人、乗務員24人、整備士13人が研修を修了しており、主要ポストの担当者に対する研修も進行中である。

東方航空は2023年春からのC919の本格運航を目指しており、上海、北京、西安、雲南省昆明、広東省広州、四川省成都、広東省深センなどの主要路線で就航させる予定である。

(中国経済新聞)