中国の酒造大手「茅台集団」元会長が紀律違反で取り調べ

2022/12/15 18:30

貴州省の紀律検査・監察委員会は12月14日、元共産党委員である炭田地質局の高衛東(Gao Weidong)元局長に対し、重大な規律違反をしたとして省の認可により取り調べをしたと発表した。

これによると、高元局長はかねてからゴルフや宴席に招かれ、特別な仕事や生活面での待遇を求め、女性問題や金銭問題を起こし、費用の不正計上や職務不履行により悪影響を発生させ、賭博にふける自堕落な生活を送り、買春行為を重ね、さらには他人に便宜を図って巨額の財産を得たという。

高元局長は共産党および公職から追放処分となったうえ、犯罪容疑について身柄を検察機関に送られ、財産なども押収される。

高元局長は、2000年に貴州省貴陽市小河区の副区長に就任し、2006年から同市金陽新区の開発建設会社会長などを務め、2010年から同市交通運輸局局長、副市長などを歴任した。

そして2017年から貴州省交通運輸庁副庁長および庁長を歴任、2020年から貴州茅台酒廠(集団)有限責任公司の党委書記および会長、2021年から今年5月に取り調べを受けるまで貴州省炭田地質局の局長を務めていた。

高元局長が茅台集団に務めていた期間はわずか17か月である。茅台は、2011年から2018年にわたり会長を務めた袁仁国氏も2019年5月に同じく取り調べを受けている。

(中国経済新聞)