バイドゥ、北京で完全無人自動車の走行実験を開始

2022/11/22 16:14

Apollo スマート運転によると、11月21日、北京市は無人自動運転に関する通達を出し、中国のインターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は承認された企業の第一陣として、市内で正式に前席(運転席と助手席)無人の走行実験を開始した。

北京市が設置した「北京市インテリジェントコネクテッドビークル(ICV)に関する政策的先行区」は、高速道路や都市での走行実験、配車サービスの実証実験、無人シャトルバスの走行実験など、中国初の革新的管理政策を発表している。

上記の政策に後押しされ、バイドゥが立ち上げた自動運転タクシーの新ブランド「萝卜快跑(ロボタクシー)」は、完全無人自動運転タクシーの大規模商用化に向けて着々と動き始めている。北京市内で指定された60平方キロメートルの「北京ハイレベル自動運転模範区」で、第5世代の無人自動運転車「Apollo Moon(アポロ・ムーン)」の第1陣10台が、前席(運転席と助手席)無人の走行試験を行ったことが報告された。

  前席(運転席と助手席)無人の走行試験中

中国で初めて無人自動運転の配車サービスを展開する企業として、バイドゥの自動運転 プラットフォーム「Apollo」は業界をリードする技術と成熟した自動運転向けソリューションを持ち、これまでの試験走行距離は3600万kmを超えている。ロボタクシーは、既に北京、重慶、武漢、長沙、合肥、陽泉などの都市でサービスを開始し、そのうち重慶と武漢では、車内に安全管理者を乗せない自動運転によるサービスを実現している。また、7月時点でロボタクシーの累計受注台数は100万台を突破し、バイドゥは世界最大の自動運転モビリティサービス事業者となった。

(中国経済新聞)