中国、10月は自動車小売り台数のうち新エネ車が30.2% 前年比11ポイント増

2022/11/10 13:00

中国乗用車市場情報連席会は11月8日、10月の乗用車の小売台数は前年比7.3%増の184.0万台で引き続き安定成長していると発表した。ただし前月比では4.3%マイナスで、「金の9月・銀の10月」と呼ばれるこの時期に前月割れとなったのは2013年以来のことである。また今年1-10月の販売合計は1671.6万台で、前年より48.2万台、率にして3.0%の増加であり、このうち購入税が減税された6月以降は前年同期より156万台も増えている。

またこの中で、10月の新エネ車の卸売り台数は前年比85.8%増、前月比0.4%増の67.6万台であった。購入税が5割減となった中、新エネ車は何ら影響を受けず予想を上回る伸びを見せており、1-10月は前年同期比110.8%増の501.5万台であった。また10月の新エネ車小売り台数は前年比75.2%増の55.6万台で、前月より9.0%減ったが1-10月は全般的に上昇傾向であった。なお中国国内の1-10月の新エネ乗用車小売り台数は前年同期比107.5%増の443.2万台であった。

また、中国国内の10月の自動車小売り台数における新エネ車の割合は30.2%で、2021年10月の18.5%から11ポイント伸びている。種類別に見ると、国産ブランドが52.9%、高級車では13.6%である一方、大手合弁ブランドは4.6%にとどまっている。さらに10月の新エネ車の販売シェアを見ると、大手国産ブランドが前年比2.1ポイント増の63%、合弁ブランドが同2.5ポイント減の3.9%で、さらに蔚来(NIO)、小鵬(Xiaopeng)、理想(Li Auto)などの新興ブランドが2.9ポイント減の11.4%、テスラが1.2ポイント減の2.5%となっている。

(中国経済新聞)