中国、海南島沖で埋蔵量500億立方メートル以上の深海深層ガス田を発見

2022/10/21 15:05

中国海油(CNOOC)は19日夜、海南省海南島の南東沖で、中国初となる埋蔵量500億立方メートル以上の深海深層ガス田「宝島21-1」を発見したと発表した。宝島窪地における過去半世紀あまりでの最大の成果であり、深海深層における調査の大きな進歩につながるものである。

この宝島ガス田は最大作業水深が1500メートル以上で、極めて入り組んだ地質条件の中で深さ5000メートルまで掘削している。

CNOOC海南支社の地質担当リーダーである呉克強氏は、「宝島21-1の発見はこの窪地での調査力を実証するものであり、また深海深層の調査技術の大きな成果で、同類の層の調査をする際の指導的意義がある」と述べている。

CNOOCの全体的計画として、2025年に南シナ海の鶯歌海、瓊東南、珠江口の各海盆で埋蔵量合計1兆立方メートルの天然ガスを発見して「兆単位天然ガスエリア」とする予定である。完成済みであるアジア最大の海底パイプライン「崖城—香港線」を通じて、良質でクリーンなエネルギーを香港・マカオ・広東省のグレーターベイエリアや海南島に輸送し、地域の整備やエネルギーの構造改革を力強く支える。

CNOOCの周心懐副総経理は、「今後も海南島周辺海域での天然ガス開発に力を入れ、深海での取り組みを加速させる。大型ガス田の発見を目標とし、深海深層について地質への知見や技術革新を深めて埋蔵量割合を引き上げ、質の高い発展へ貢献していく」と述べている。

(中国経済新聞)