9月も新興自動車メーカーが好調維持 2025年には新車の半分が新エネ車との予想

2022/10/3 20:30

中国の新興自動車メーカー10社が9月の販売台数を発表済みであり、このうち6社が1万台を超えている。トップは埃安(AION)で前年比121%増となる3万台、2位は哪吒(Neta)で同134%増の1.8万台であった。この2社はともに今年1月からの販売台数合計が10万台を超えている。

以下、理想(Li Auto)が11531台、零跑(Leap Motor)が11039台、蔚来(NIO)が10878台、問界(Wenjie)10142台でそれぞれ1万台越えを果たした。小鵬(Xpeng)は8468台で、今回の発表で唯一前年割れとなったが、1月~9月の合計台数は埃安(AION)、哪吒(Neta)に次ぐ3位の9.8万台となっている。

中国では2020年10月20日に2弾目となる産業計画が発表され、「新エネ車産業発展計画(2021—2035年)」では新車の全販売台数における新エネ車の割合は2025年までに20%前後となると見ていた。

ところが新エネ車は、ここ2年ほどこの予想をはるかに上回るペースで伸びている。乗用車連合会は、今年9月の新エネ乗用車は販売台数が58万台で普及率は29.7%となると見ており、さらに1月~9月の合計販売台数は384万台以上で、累計普及率は目標の20%を大幅に上回る26%近くに達すると予想している。

2025年の新エネ車普及率については多くのメーカーが強気の見積もりを立てている。浙江省杭州で行われた第19回中国自動車営業首脳サミットで、埃安(AION)肖勇(Xiao Yong)副総経理は「50%ないし60%前後」と述べ、ブランド「魏」(WEI)の喬心昱(Qiao Xin Yu)副総経理、および開瑞新能源(Karry)の趙維華(Zhao Wei Hua)常務副総経理はともに「50%」との予想を立てた。

また、民生証券も新エネ車は今後さらに好調になると見ており、2022年1年間の中国全体の販売台数は650万台、その後も年平均44.7%の割合で増え続け、2025年にはEV販売台数が1545万台となり、普及率は51%となると予想している。

(中国経済新聞)