中国、国産旅客機C919が北京へ飛行 年内に納入か

2022/09/14 19:15

9月13日午前、型番B-001FおよびB-001Jの大型旅客機「C919」2機が、上海から北京の首都空港へ飛行した。

C919は、国際民間航空機関の規格に沿って中国で製造され、中国の知的財産権を有する大型ジェット機である。座席数は158-168席、航続距離は4075-5555キロメートルで、これまでに計28社から815機の注文を受けている。

C919はこれまで、合格証の取得に向けて試験飛行を5年間行っており、今回の飛行は認証取得のためと見られている。早ければ今月中にも取得予定で、年内には東方航空に対して初納入を果たす予定である。

東方航空は、2021年3月1日に航空機メーカーの中国商飛よりC919を購入する契約を結んでおり、中国産大型機のC919を世界で初めて運航することになる。

C919はこれまで中国国内から注文を受けており、東方航空のほか中国国際航空、南方航空、四川航空などの航空会社、および工銀租賃、国銀租賃など航空機リース会社などが発注している。このうち工銀租賃は最大数の100機を発注している。

中国商飛の呉永良副総経理は、今年初めの上海市の議会開催期間中、C919は2022年に納入予定と話していた。また東方航空は中間決算で、2022年下半期にC919を1機受け入れると発表している。

中国商飛はまたC919について、輸出に向けて欧州航空安全機関(EASA)に耐空証明の申請をしており、すでに受理されたという。

(中国経済新聞)