中国の輸出入、8ヶ月で前年同期比10.1%増

2022/09/8 12:37

中国税関総署が発表した統計によると、今年1〜8月の中国の輸出入総額は27.3兆元(約565.3兆円)で、前年同期比10.1%増(以下同じ)となり、その内、輸出は15.48兆元(約320.6兆円)で14.2%増、輸入は11.82兆元(約244.8兆円)で5.2%増、貿易黒字は3.66兆元(約75.8兆円)で58.2%拡大した。

中国世界貿易機関研究会副会長の霍建国氏は、対外貿易の成長率は最初の7ヶ月に比べ若干低下したが、依然として合理的な範囲に収まっていると述べた。

霍氏は加えて、これは、主に海外市場の変動によるもので、欧米の景気低迷やバリューチェーン・産業チェーンの変動など、海外の貿易環境全体に対してまだ何らかの障害が残っていることを示している。また、ここ数ヶ月、人民元はある程度下がっているが、輸入部門で加工用の原材料を輸入する必要がある企業にとっては、一定の問題が生じる可能性もあるが、海運における「コンテナ確保の難しさ」などの課題は緩和され始めており、対外貿易は年間を通じて比較的満足のいく成長率を維持できるはずだと述べた。

税関の統計によると、最初の8カ月間で、中国の貿易相手国のトップ3はASEAN、EU、米国で、中国との貿易総額は中国の対外貿易総額のそれぞれ15%、13.7%、12.3%を占め、うち、ASEANのシェアは前年同期に比べ0.5ポイント増加した。前年同期との比較では、韓国が日本に代わって中国の第4位の貿易相手国となり、貿易総額は1.6兆元(約33.1兆円)で、7.8%増、5.9%を占めた。

同期間における中国の「一帯一路」沿線国への輸出入は8.77兆元(約181.6兆円)で、20.2%の増加となっており、うち輸出は4.96兆元(約102.7兆円)で20.4%増、輸入は3.81兆元(約78.9兆円)で20%増となった。

(中国経済新聞)