上海市がスマートカーの新局面に関する実施方案を発表

2022/09/6 12:42

上海市人民政府弁公庁は、9月5日に「《上海市加快智能网联汽车创新发展实施方案》(上海市におけるスマートカー事業の新局面に関する実施方案」を通知した。

この方案では、差し当たって国内でトップとして2025年までにスマートカーの新局面のシステムを作り上げることが盛り込まれている。産業規模は5000億元(10.1兆円)到達を目指すという。そしてアクセシビリティが備わった自動車(レベル2)と条件付自動運転(レベル3)の自動車が、生産される新車の70%以上を占める、さらにより高度な自動運転(レベル4以上)の自動車は、特定の区域と場面に応じて商業化することも記載された。中核技術の開発は大きな進展を遂げ、中心となる装備は初歩から自ら付属させるようだ。

また、上海市は政策面における支援にとどまらず、今年の世界人知能大会の開幕前夜には、上海の中心エリアに自動運転のテストロードを設けた。

上海の浦東区の金橋にあるスマートカー試験モデル地区が、8月31日正式に運用開始された。これはちょうど二年前の第三回世界人工知能大会で、上海市が発表した同エリアにテストコースを設ける計画がまさに実現したかたちだ。

金橋のスマートカーモデルエリアの最初のテストロードは、12本で計29.3キロあり、信号のある交差点が57ある。これは中国で最初の都市型のテストロードで、危険レベルが最も高いテストロードでもある(全体の評価はレベル3、レベル4が最高)。

中国初の大都市の中心に位置するテストロードとして、金橋は今後Auto X、斑馬、斑马、縦目、威馬、Stellantis、新石器、行深智能といった多くの自動車企業や自動運転に関連する企業が注目する熱いスポットになるだろう。

(中国経済新聞)