中国、コーヒー人気衰えず 各チェーン店は地方都市に進出

2022/09/4 08:30

中国ではコーヒーが「ライフスタイル」として定着しており、消費者の大部分は大都市の中間所得層である。ただし人口100万人以下の都市では、カフェの数はさほど多くない。

消費の伸び悩みが続く中国にあって、コーヒーはコロナという逆風にも負けず好調を維持しており、民間資本や消費者の人気を集めている。

中国の税関データによると、2021年のコーヒー生豆の輸入量は前年比で87%増の10.6万トン、輸入額は同じく119%増えて3.46億ドルであった。

中国リサーチ会社のアイメディアによると、2020年のコーヒーの市場規模は3000億元(約6兆956億円)で、2025年には1兆元(約20兆円)に達するとのことである。この数字には疑問の声もあるが、コーヒーが急速に浸透していることを裏付けるものである。

中国では現在、コーヒーショップの数やチェーン店の割合は少ない状態で、デロイトが発表した「コーヒー白書」によると、2020年末現在におけるカフェの数は10.8万店、このうち75%が二線級以上の都市にある。またチェーン店は全般的に少なく、13%にとどまっている。

カフェの数をブランド別に見ると、多い順にラッキンコーヒー、スターバックス、NOWWAコーヒー、ラッキーカップとなっている。

これらの大手チェーン店は、大都市では競争がかなり激化していることから、人口100万人以下の地方都市への進出をはかっている。

(中国経済新聞)