中国中免が、香港上場初日に横ばいで終了

2022/08/27 21:00

8月25日、「免税店のリーディングカンパニー」である中国中免が、香港証券取引所に正式に上場し取引を開始した。香港における今年最大の新規株式公開(IPO)として、中国中免のH株のパフォーマンスに注目が集まっている。8月25日の取引終了時点で、中国中免の株価は158香港ドル/株(約2,769円/株)で推移し、終盤には発行価格を維持したものの、一時は155.3香港ドル/株(約2,722円/株)まで若干崩れる場面もあった。

香港上場に成功した中国中免は、最近の業績でも業界から注目されている。少し前に、中国中免は2022年中間決算を発表し、報告期間中、中国中免は売上高が276.51億元(約5,533億円)で、前年比22.17%減、上場企業の株主に帰属する純利益が39.38億元(約788億円)で、前年比26.49%減となった。この結果から、中国中免の業績は短期的に圧迫されていることがわかる。 

一方、中国中免によると、5月下旬以降、中国での新型コロナウイルスによる制限が緩和され、特に上海での労働・生産の再開、海南省など各地でのクーポン券の発行、中国での省を跨ぐ観光の回復など、消費を刺激し成長を安定させる一連の政策が集中的に導入され、同社のショップ売上は大きく回復した。また、6月に入り、当社の売上は大幅に改善し、当月は前年同期比13%の増収となった。

今年の夏、海南省の観光市場は観光客の増加で大きく持ち直し、各種フェスティバルやプロモーションも加わり、海南省の免税売上も大きく伸び、最大のシェアを持つ中国中免も大成功を収めたが、8月上旬、突然の新型コロナウイルスの流行により海南省の免税市場も打撃を受けた。

(中国経済新聞)