自動車メーカー吉利、利益が35%減 7年前に逆戻り

2022/08/23 16:15

中国自動車メーカーの吉利汽車は8月18日に今年上半期の決算を発表し、売上高は前年同期比29%プラスの581.84億元(約1.17兆円)で、利益は同じく35%減って7年前とほぼ同じ15.52億元(約311.2億円)であった。また今年1月~7月の販売台数は、前年同期比わずか1%増の73.65万台で、2022年の年間目標である165万台の45%にとどまっている。

利益の減少について吉利は、原材料の値上がり以外に、「ジーカー」の特約店66店を設けたことでマージンおよび販売費が29%増加したことを理由に挙げている。また、ここ数年にわたる多額の開発費用により償却費が44%まで上昇したという。「上半期はこれらの費用増により、利益が圧迫された」とのことである。

吉利は2015年末に、「藍色吉利行動」と称し、2020年に全販売台数における新エネ車の割合を90%以上に引き上げ、内訳としてPHEVおよびハイブリッド車を65%、電気自動車(EV)を35%とするとの目標を掲げた。しかし今年7月現在、新エネ車の割合は26.1%にとどまっており、30%以上に載せるのにも汲々としている状態である。こうした吉利をしり目にBYDは今年3月、世界の自動車メーカーで初めて燃料車の製造を終了している。

(中国経済新聞)