中古市場でロレックスとバーキン価格が大下落

2022/08/23 10:35

先日、上海と杭州のブランド品代理店が、中国国内で高級腕時計のロレックスや高級バッグのエルメスのバーキンなどを現金に変える消費者が増えていると発表した。特にロレックスのサブマリーナシリーズの価格は46%、バーキンの価格は20%下がったという。

国外の報道によれば、今年の初め中国ではサブマリーナシリーズの価格は240%高騰していた。しかし3月以降ロレックスなどのスイスの腕時計の相場は暴落した。中でもロレックスが生産するグリーンゴールドが特徴のデイトナは、ピーク時の120万元(約2400万円)から50万元前後(約1000万円)へ下がった。今年5月には、世界的に有名なオークションハウスであるクリスティーズでカバンとアクセサリーの春のオークションが開かれた際に、バーキンは大幅に競売価格が下がった。ナイル河のクロコダイルを用いたヒマラヤと呼ばれる最高級のバーキンは、2017年の半値となった。一部のコレクターレベルの品物の落札価格と、小売店で新品のカバンを購入した場合とほぼ同額となった。

かつて「ハード通貨」圏における中古価格の暴落は、富裕層がブランド品をさほど求めなくなっている状態を意味していた。イギリスの銀行バークレイズによると、4月から6月の中国国内におけるブランド業界の販売額は40%減少したという。ある報道によれば、よく生産量を縮小させるロレックスが、来年第1四半期にスイスのビールにある新工場を始動させるという。エルメスは近年バーキンの需要は減りつつあるものの、時計やハイジュエリーなどを押し出している。衣類やアクセサリー、香水、化粧品などの収益は著しく増加している。

(中国経済新聞)