中国初、フルタイプの燃料電池車が間もなくデビュー

2022/08/17 15:45

中国の自動車メーカー・東風汽車は、中国初となる燃料電池の乗用車「東風氢舟」を近々発売予定と発表した。

東風は中国でも早期に燃料電池車の技術開発を手掛け、電池の技術開発や生産、運用について実績を積んでいる。2018年に、「フルタイプ燃料電池乗用車の開発」が政府の重点開発計画に指定され、3年にわたる研究の末、中国初となる燃料電池乗用車「東風氢舟」を開発した。水素の利用率が95%に達し、70Mpaの高圧水素で衝突安全性も備え、中国では最先端、世界的にもトップレベルの低燃費かつ安全なクルマとなる。

東風の技術センター関係者は、「80KWの電池システムを搭載してマイナス30 ℃でも直ちに起動し、充填3分間で連続走行距離は500キロメートル、100キロメートル走行時の水素消費量はわずか0.751キログラム」と誇らしげに語っている。

東風は2025年までに、300kW以上の燃料電池車を新たに開発し、この技術で業界のトップとなり、車両も広く普及させていく予定とのことである。

(中国経済新聞)