四川省で鉄砲水が発生、7名が死亡

2022/08/14 14:05

四川省彭州市の山あいの川辺で8月13日(土曜日)15時 30分ごろ、鉄砲水が発生し、夏休みで暑さしのぎに車で家族とともに遊びに来ていた人たちが水に飲まれ、15日午前までに子供を含む7人が死亡した。

助かった張さんによると、「山の頂上に黒い雲が出たけれど、山で雨が降っていることに気づかなかった」と話した。3時ごろに「逃げろ、鉄砲水だ」との叫び声が聞こえて、早かった人は斜面を登り始めたが、「10何秒かしたら濁流がどっと流れ込んで、木だとかテントだとか、浮き輪なども混じっていた」とのことである。

洪水が発生する前の現場写真

当時、川辺には家族連れを中心に400人あまりが遊びに来ており、テントを立てている人もいた。

また別の人の話では、大水を見て家族で逃げ出し、数秒後に振り返ったらキャンプ用のテントや車が流されていったとのことである。

現場の映像を見ると、濁流の中で子供をしっかり抱きかかえていた男性がいたが、2分後に流されてしまった。のちに2人とも死体で見つかったという。

必死で子供を守りたい父親(現場写真)

地元政府の話では、この辺りは過去に何度も鉄砲水が発生しているため一般開放されておらず、金網が張られたうえに「水遊び禁止」との看板が設置されている場所もあるが、それを守らない人も多いとのことである。

この鉄砲水により、15日午前までに7人が死亡し、6人がけがをしている。

(中国経済新聞)