ディディの合資会社「桔電出行」が破産申請

2022/08/13 11:00

8月11日、全国企業破産重整案件情報サイトによると、ディディ(滴滴出行)と理想汽車の合資会社である北京桔電出行科技有限公司(以下、桔電出行)が、中国北京市第一中級人民法院に自らの意思で破産更生を申請したことが裁判所文書で明らかになった。

桔電出行は、オンライン配車サービスで使用するシェアモビリティシナリオ用にカスタマイズされたスマート電気自動車を製造することを目的に、2018年に設立され、小桔智能汽車科技有限公司が51%、北京車和家信息技術有限公司が49%を出資している。

今回の桔電出行の破産申請は、理想汽車とディディの4年間に渡る電気自動車開発におけるパートナーシップを終了することを意味する。これ以前に、ディディが「ダ・ヴィンチ」というコードネームで社内自動車製造プロジェクトを開始したという噂があったが、ディディによる正式な発表はされていない。

また、ディディはこれまで、フォルクスワーゲン、トヨタ、BYDなどの大手自動車メーカーと相次いで提携し、自動運転技術を搭載した電気自動車をより多く採用する計画を立てていたが、その内、ディディとBYDは2020年に共同開発した配車サービス用にカスタマイズされた専用EV「D1」を発表したが、それ以降、多くの業務において協力が進んでいない。

加えて、D1の発表後、市場の反応も非常に冷ややかだった。この車はもともとオンライン配車サービス用にカスタマイズされたものだが、オンライン配車サービス市場も新型コロナウイルスの影響により更に厳しくなり、オンライン配車サービス用に特化したEV車の市場は決して大きくない。

ディディと理想汽車の提携は、オンライン配車サービス用にカスタマイズすることを目的としており、理想汽車の創業者である李想氏は、ディディとの提携を機に「自動運転お出かけ3.0時代」に突き進みたいと発言していた。両社は、この目的のために MPV 電気自動車を開発し、当初は 2020年初頭に量産する予定だったが、両者の追加資金不足でこの量産プロジェクトは保留になったと言われている。そして、BYDとの共同開発によるD1の発表後、ディディと理想汽車の提携は事実上すでに解消されている。

(中国経済新聞)