中国の自動車輸出、22年1〜7月期は54.4%増

2022/08/9 20:30

海関総署の最新データによると、今年1月から7月までの中国の自動車(車台も含む)輸出総額は、前年同期比54.4%増の1757.4億元(3.5兆円)に達した。

中国乗用車市場信息聯席会(以下、乗聯会)の崔東樹秘書長は、新型コロナウイルスの発生以来、中国自動車産業チェーンのより強い回復力の長所が十分に発揮され、世界自動車市場の供給不足を補い、中国の自動車輸出市場は過去二年間、見事な成長を見せたと述べた。乗聯会のデータによると、新エネルギー車の輸出に牽引され、今年上半期の中国の自動車輸出の主な地域はヨーロッパであり、経済的に発展した地域で増加した。2022年1月から6月にかけて、中国はベルギーに約7.8万台、英国に約4.5万台を輸出した。多くの新エネルギー車メーカーが、欧州への参入をさらに加速させており、上海蔚来汽車(NIO)などの新エネルギー車ブランドに続き、BYDは最近、ドイツとスウェーデン市場への参入を発表し、最初の車両は第4四半期に納車される予定だ。

中国乗用車市場信息聯席会の崔東樹秘書長

ヨーロッパに加え、今年上半期には、中国はチリ、メキシコ、ペルーなどの南米諸国への自動車輸出が増え、それぞれ11.2万台、9.4万台、3.9万台を輸出した。崔氏の考えでは、上記の現象の原因は、北米や南米の自動車工場がチップ不足の影響を受け、生産減がより深刻になっていることにあるようだ。6月12日現在、南米自動車市場における今年の累積減産台数は約9.8万台となっている。

崔氏は、中国の自動車輸出市場における今後の成長の核となる原動力は、やはり乗用車の成長空間であり、世界各国の新エネルギー車への移行を背景に、この需要はさらに高まると予想している。そして、中国は新エネルギー車とバッテリーで比較的完全な規模を持っており、その規模効果がコスト面での優位性をもたらすと考えられる。このような背景から、中国の自動車輸出はさらに加速することが予想されると述べた。

(中国経済新聞)