中国でのiPhoneの値下げは「問題解決」となるか?

2022/08/7 08:00

 世界のスマートフォン販売が低迷する中、アップルは2022年度第3四半期もiPhoneのプラス成長を達成したが、在庫の圧迫感も出ているようだ。携帯電話のアナリストは、「アップルは中国で大幅な値下げを行い、値引きで市場を刺激している」と述べた。

アップルの中国での携帯電話価格が大きく下落したという有力なデータはないが、市場分析機構のCINNOリサーチの見解によると、6月の中国本土のスマートフォン販売台数は約2320万台で、5月から21.3%増加し、中国での縁起の良い日「6・18」プロモーションが牽引し、回復の兆しが鮮明となった。その中で、アップルは、主にアップルのiPhone 13シリーズの値下げプロモーションが市場を活性化させ、売上高は前年同期比ほぼ横ばい、前四半期比29.6%増で第2位となった。

最近、Apple は中国の公式 Web サイトで iPhone 13 シリーズなどの製品の稀に見るプロモーションを開始した。一部のアナリストは、これはAppleが在庫を整理しているのではないかと見ている。また、市場調査会社のカウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチのデータによると、2022年第2四半期の中国におけるアップルの市場シェアは前年同期比で1.4%上昇したが、出荷台数は前年同期比で5.8%減少している。アップルはライバルのハイエンド市場でのシェアを奪取したが、出荷台数は減少した。アップルの当四半期の中華圏における純売上高は、前年同期の147.62億ドル(約1.993兆円)に対し、146.04億ドル(約1.972兆円)と前年同期比1%減となった。アップルは、頼みの綱の中国市場でもプレッシャーにさらされており、業績を伸ばそうとしている可能性があるのも納得がいく。

(中国経済新聞)