トヨタのレクサスが中国で事故、1人死亡

2022/07/31 10:30

中国の広西自治区貴港で7月28日、トヨタ自動車製造のミニバン「レクサスLM」が事故を起こし、通りかかった大型トラックの運転手が窓をこじ開けて、車内に閉じ込められた3人のうち2人を救出した。

ネットの動画を見ると、レクサスLMが高速道路上でガードレールにぶつかって前部が大きく壊れ、煙が出ており、エアバッグが開いている。通りがかりの運転手がドアを開けようとしたが、ロックされて開かず、ここで大型トラックの運転手が工具を持ってドアをこじ開け、運転席の男性を救い出した。助手席にいた女性も数人のトラック運転手により窓から出されたが、この時に車が燃え始めており、もう一人は助からなかった。

レクサスLMの説明書には、衝突するとドアロックが解除されると書かれている。SRSエアバッグが開くか強い衝撃を受けた時はすべてのドアが解除されるが、衝突の強さや事故のタイプによってはこの通りにならないともあるという。ただレクサス側は、どのような場合に作動しないかは明らかにしていない。

業界関係者によると、衝突後にドアが開かないのは、車体が変形した場合、またはロック解除機能が働かない場合が考えられるが、メーカー側の調査の結果が出るまでは事故原因についてコメントしないとしている。

今回事故を起こしたレクサスLMは、中国で目下人気ナンバーワンの高級ミニバンであり、希望価格は116-146万元(約2292万-2885万円)である。ただ入手が困難なために新車は売値がつり上がっており、実際の価格はほぼ200万元(約4000万円)以上という。

今回の事故について、レクサスの中国法人は29日「大変ご迷惑をおかけした。亡くなった方のご家族を心より見舞う。緊急対応のスタッフが現場に駆け付け、事故関連の調査に全力で協力している」と表明している。

(中国経済新聞)