公認会計士の偽造監査報告で北京銀行が160億円損失

2022/07/27 15:30

北京市の公認会計士が、パートナー関係である北京安瑞普会計士事務所の名義で、3社に対し虚假の会計監査報告を作成して北京銀行大鐘寺支店より融資を受け、これにより銀行側に8億元(約160億円)を超える損失をもたらした。会計士はこの行為で10.9万元(約220万円)を手に入れている。

北京中級人民裁判所は、不正行為をした会計士の肖容疑者に対し、証明文書偽造罪で懲役1年、執行猶予1年および罰金5万元の判決を言い渡した。

判決文によると、肖容疑者は1971年北京市生まれで、北京の天煜晟健会計士事務所(普通パートナー)の法定代表者である。北京傑訊公司と珠海傑訊公司が北京銀行大鐘寺支店より3.3億元の融資を受け、また智安邦公司もこれらの虚假の監査報告で北京銀行大鐘寺支店より0.8億元および4億元の融資を受け、いずれも期限を過ぎたが未返済である。

検察庁は、この件で北京銀行が8億元以上の損失を蒙ったと指摘した。この一件で肖容疑者は10.9万元を、安瑞普会計事務所は3300元を手に入れている。

(中国経済新聞)