PCR検査企業の上半期業績:一部企業の純利益が270倍増

2022/07/18 17:30

最近、新型コロナウイルス検査上場企業の2022年半期業績予想が相次いで発表された。不完全統計によると、2022年上半期、新型コロナウイルス抗原検出試薬の上場企業の業績が急増し、そのうち天津九安医療電子股份有限公司(以下、九安医療)の純利益は27000%以上増加した。

九安医療は2022年上半期の業績予想を開示し、上場企業の株主に帰属する純利益が151億元(約3093億円)から155億元(約3175億円)となり、前年同期比27466.36%から28196.60%増加、経常外損益を差し引いた純利益は151億元(約3093億円)から155億元(約3175億円)となり、前年同期の478.74万元の損失から顕著に増加する見込みと発表した。

業績変動の理由について、九安医療は、報告期間中、同社のiHealthキット製品が米国FDA(食品医薬品局)の緊急使用許可(EUA)を受け、自社ブランド「iHealth」は、米国子会社のウェブサイト及び米国アマゾンのeコマースプラットフォームを 通じてBtoCで販売し、政府及び企業からの受注を獲得したことにより、報告期間中の売上高は大幅に増加した。

また、明徳生物、広州金域医学検査集団股份有限公司、体外診断用医薬品・機器およびワクチンの研究開発・製造・販売を行うワクチン開発のトップ企業である北京万泰生物医薬股份有限公司や譜尼測試集団股份有限公司も大幅な増益を達成した。

逆に、前年同期比で90%近くも業績が悪化した企業もあった。

上海科華生物工程股份有限公司の純利益は3500万元(約7億円)から5000 万元(約1億円)で、前年同期比89.56%から92.69%減となった。 同社は、上海の新型コロナウイルス感染対策のロックダウン措置による事業展開への影響や一部生産停止による損失、同社の当期における研究開発投資の増加などにより、今期の営業成績は前年同期に比べ、大幅に減少したと回答した。

また、BGI傘下の一社である深圳華大基因股份有限公司と楽普(北京)医療器機股份有限公司の2022年上半期の純利益は、いずれも前年同期に比べ減少した。

(中国経済新聞)