バフェット氏、新エネ車大手BYDの株を売却 業界各社に連鎖反応も

2022/07/13 18:30

中国の大手新エネ車メーカーBYDは、著名投資家であるバフェット氏が所有株を突如売却したことで、株価が大きく値下がりした。これにより、同業他社も軒並み株価を落としている。

上海証券取引所(A株)と香港証券取引所(H株)で7月12日、BYDの株価が大きく値下がりした。市場関係者によると、バフェット氏の所有する会社が香港でBYDの株を大量に売却したためという。

これにより、BYDの株価はA株で12%、H株で4.7%値下がりした。A株では時価総額が9000億元(約18兆3536億円)を割り込んでいる。

新エネ車大手であるBYDは、独自の産業チェーンを築いて関係各社一体で業績を向上させ、さらにこれら各社の時価を押し上げた。

かねてからBYDを強力に支援していたバフェット氏が減資をしたことで、BYDはA株、H株とも見積額が見直されることになる。中国政府が5月に新エネルギー関連の企業の買収を支援する策を打ち出したことから、A株では新エネ車業界が有望視されていた。しかし、今回のバフェット氏のBYD株売却により、新エネ車メーカーや部品の供給各社はいずれも株価を落としている。過熱していたこの業界に、再編の波が訪れることになるのだろうか。

(中国経済新聞)