広東省沖合で海上風力発電の作業船が沈没、26人不明

2022/07/4 17:05

台風3号が広東省沿岸部に接近した7月2日の朝、海上風力発電の作業船が遭難し、乗組員30名のうち26人が行方不明となっている。現場は香港の南西およそ160カイリ(約300キロメートル)の海上で、当時は台風の中心付近が通過していた。この船は、広東省陽江市沖の海上風力発電の工事関係船「福景001」である。

香港政府の飛行チームによると、朝7時25分に海上救援協調センター(MRCC)の通報を受けて固定翼機2機とヘリコプター4機を出動させた。現場の上空に達した時は、作業船が真っ二つに割れ、救命ボートも出ていない状態であった。救出された乗組員によると、他の乗組員は最初のヘリコプターが到着する前に波にさらわれてしまったという。

広東省の海上救助センターは7月4日午前、「福景001」の事故を確認し、香港の飛行チームがヘリコプターにより4人を救助し、26人が行方不明となっていると発表した。

「福景001」は長さ204メートル、幅42メートルで、4日に沈没し、今なお捜索活動が続いている。

(中国経済新聞)