中央企業の70後若手トップが地方政府の高官へ

2022/07/2 16:37

6月30日付の『南京日報』は、鄧智毅氏が南京市人民政府副市長(掛職:中国の人事制度。一定の職位に上がる前に地方で2、3年間仕事をする)に就任することを報じた。公開された経歴によると、鄧氏は1965年生まれの湖南省出身、中国人民銀行や中国銀行業監督管理委員会で長年勤務し、2018年に中国東方資産管理有限公司の総裁に就任した金融システムで長いキャリアを持つ人物だ。また、中国東方資産管理有限公司は、中国4大国有金融資産管理会社の一つで、2016年に株式会社に組織変更された。

      鄧智毅氏が南京市人民政府副市長に就任

鄧氏は経済学博士で、博士課程の指導教官でもある。湖南大学財政経済学院、清華大学五道口金融学院、中国人民大学財政金融学院で学士、修士、博士の学位を取得しており、金融学に関する書籍も多数出版している。

また、6月24日、瀋陽市政府の公式サイトは、周舟氏が瀋陽市委員会常務委員と副市長に就任したと公表した。

周氏は1975年4月生まれ、中国通用技術集団で中国汽車工程研究院副総経理、戦略開発本部経理、科学技術革新部総経理などの要職を歴任した。また、中国通用技術集団は、中央政府直轄の重要な国有基幹企業だ。

              周舟氏が瀋陽市の副市長に就任

周氏は清華大学で学士、修士、博士の学位を取得。 長年、省エネ・新エネルギー自動車の性能評価及び開発におけるキーテクノロジー研究に従事し、エンジン性能試験・評価、自動車省エネ技術研究、自動車性能開発や自動車データベースプラットフォーム構築などの研究を行っている。

大連では、中国医薬集団有限公司の副総経理を務めていた曾兵氏が、大連市委員会常務委員、副市長、党グループメンバーに就任した。大連市政府の公式サイトは、曾氏は掛職で、在任期間は2年としている。

(中国経済新聞)