中国の住宅の85%は1990年以降に建設、老朽化住宅の改修が大市場に

2022/06/30 10:30

中国国家統計局が最近発表した「中国人口普査年鑑-2020」(中国国勢調査年鑑)によると、中国の家庭用住宅のうち1990年以降に建てられた住宅が85.6%を占め、1990年以前に建てられた住宅はわずか14.4%、さらに、21世紀に建てられた住宅が65%を占めていることがわかった。

年鑑データによると、中国における家庭用住宅の建設を10年周期で見ると、1990年代の割合が20.6%、2000年代が30.3%、2010年代が34.7%に達し、1990年以降、特に21世紀に入り、中国では住宅建設がピークを迎えている。その内、都市部だけで見ると割合は更に高くなり、データによると、中国の都市部の世帯住宅の88.4%が1990年以降に、68.1%が21世紀に入ってから建設された。

年鑑データによると、2020年、中国の1世帯あたりの居住面積は41.76平方メートルに達し、1世帯あたりの平均は111.18平方メートル、中国都市部の1世帯あたりの居住面積は36.52平方メートルとなった。 (上記面積はすべて建築面積であり、床面積ではない)

また、20世紀に建てられた多くの集合住宅(一般に7階建て以下)には、エレベーターがないものが多いため、今後は老朽化団地の改修、エレベーターの増設、駐車場機能の拡充などの市場が大きくなると思われる。

(中国経済新聞)