EVメーカー理想汽車、「自動車界のアップル」目指す

2022/06/24 13:54

中国の新興電気自動車(EV)メーカー「理想汽車」は6月21日夜、2車種目となるブランド「理想L9」を発表した。これを受け、同社のホームページは一時期パンク状態に至るほどの人気を示した。

この発表後、理想汽車の創業者でCEOの李想氏は、新車の販売予想やこのところの取り組みなどについて、報道陣の取材に答えた。

「L9」について李氏は、初代の「理想ONE」より10万元以上(約200万円)値が張るものの、販売台数は確実に理想ONEを上回ると述べ、一方で理想ONEの販売量もL9の影響は受けないものと見ている。

コストの抑制が大事であるという李氏は、「自動車界のアップル」となるべく、ぜいたくを極めた品を最も適切な価格帯で提供すると強調した。アップルの製品について、極めてぜいたくなものを大部分の消費者が手に入れられるものとしたうえ、扱いや技術面でオリジナル感十分の革新を果たしている、と高く評価している。

李氏はまた、L9は9月には販売台数が1万台を超え、理想ONEと合わせて月間2万台前後までいくだろうと述べた。ただし現在、稼働しているのが常州の工場のみであり、北京と重慶の工場は未完成なので、生産体制が整っていないとのことである。

創業者である李氏はトータル的に見て、会社の先行きに相当の自信を持っていると見受けられる。中国の新興自動車メーカー一期生である「理想」を順調に伸ばしていき、EVの分野でさらに地位を固めていく姿勢である。

(中国経済新聞)