テンセント、日本に3カ所目のデータセンター開設へ

2022/06/22 11:51

中国ネット大手のテンセントが、日本に3か所目となるデータセンターを設ける。日本でオンラインゲームやライブ配信が急速に伸びていることを受け、事業の拡張を決定した。

テンセントでクラウド関連の国際事業副総裁である楊宝樹氏によると、日本での事業はゲームの好調を受け、年間で倍以上伸びを記録しているという。「日本に3カ所目のデータセンターを設ける。われわれには経験があり、それほど時間はかからないだろう」と楊氏は述べている。

テンセントは2019年にクラウド事業での日本進出を果たしたが、日本のデータセンターの売上や支出額については明らかにしていない。

また、この6月に同じく日本で、モジュール数十件を要してメタバースの支援事業を展開する。今年1月には仮想人物の創設とオンライン配信のサポートを打ち出しており、今回は新たに木曜日の対応を始める。

楊氏は、「一連のモジュールを提供することでユーザーの負担を軽減していく」と述べている。

テンセントは、クラウドサービスについて2016年に海外展開を始め、現在は10以上の国・地域に進出している。楊氏は「データセンターは国内外に30か所設けており、最近ではブラジルやインドネシアに開設した」と述べている。

また楊氏は、韓国が日本と同じようにゲームなどエンタメ関連が人気であることから、ゲーム分野に関する経験を生かして日本や韓国の企業のブラジル、東南アジアへの進出を支えると述べた。また、ヨーロッパでもクラウド関連の受注が増えており、ヨーロッパ企業と中国の支店を結び付けていく役割を担うという。

(中国経済新聞)