上海の水素エネルギー産業の規模が二兆円を突破

2022/06/22 08:00

上海の国家発展改革委員会は、6月15日に「上海市における水素エネルギー産業の発展のための中長期計画(2022-2035年)」を発表した。

この計画では以下のような内容が示された。2025年までに国をリードするレベルまで革新的能力の向上を図り、産業チェーンにおいて要となる技術を進展させる。また自主知識産権の技術を備え、工芸レベルも大幅に向上させる。水素エネルギーは交通領域において新たなモデルとなるような効果を獲得する。水素ステーションを約70カ所設け、国際的に影響力を持つユニコーン企業を5から10社育て、また国際的に一流の研究開発プラットフォームを3から5カ所設ける。更に燃料電池自動車の保有量は一万代を超え、水素エネルギー産業とチェーン産業の規模は1000億元(約2兆円)を突破し、交通関係では二酸化炭素排出量が年間5から10万トン減少する。

光大証券の研究レポートは、水素エネルギー産業とそのチェーン産業が関わる環境と場面は多いと指摘する。また大きな発展が期待でき、将来は一兆元規模の市場となる期待が見込めるという。「碳达峰,碳中和(炭素排出のピークを乗り越えて、カーボンニュートラルへ)」の目標の下、中国の水素エネルギー産業の発展はまさに追い越し車線に入ったところといえる。中国国内の水素ステーションは急速に設けられるだろう。水素エネルギー自動車の保留量が急増し水素施設の需要が高まれば、水素ステーションは2050年には千億規模の巨大市場となるだろう。

(中国経済新聞)