家電大手の「美的」、事故防止につながる最新のエレベーターシステムを開発

2022/06/19 17:56

中国の家電大手「美的」は6月18日、自動エレベーターシステムとして、機械室のない「雲航」と機械室付きのー「雲領」の発売、および最新のエレベーター管理システム「iBUILDING」を発表した。トータル的にエレベーターの自動管理を果たすものである。

IOTやAI、ビッグデータなど新たな技術が広まるにつれて、オフィスビルで人や物を運ぶ大切な存在であるエレベーターについて、デジタル化や自動化といった課題が生まれている。このため美的は、エレベーターの製造や運営管理を担う専門の会社「美的楼宇科技電梯公司」を発足させた。

今回発表した「雲航」と「雲領」は、安全面について、機器類のセーフティー機能とエレベーター自体のセーフティー設計を結び付けることで、事故の発生を最大限に抑えるとともに、AI搭載の監視カメラで危険物や危険な乗り方を察知し、事故防止機能を働かせるものである。

また、最新の移動制御デザインやアルゴリズムを活用して、スピード化および省エネ化を果たしている。さらにアルゴリズムをベースとして、照明、ノイズ、振動といった面で、室内環境を最適化し、快適なものとする。そして新規開発のiBUILDINGによって、エレベーターと建物のシステムをコネクトさせ、エレベーターの最大限な省エネ化を果たしている。

(中国経済新聞)