上海人が「外国人」に 国内移動も7日間以上隔離

2022/06/16 21:00

中国各地で、6月に入ってコロナが落ち着き、元の生活を取り戻しつつある上海からの訪問者に対して、規制措置が緩和されている。ところが、どこへ行っても7日間以上の隔離が必要とされ、外国人同然の扱いを受けることが明るみになっている。

浙江省、四川省、広州省、深セン市、重慶市、武漢市などでは、上海に滞在歴がある場合、最低でもホテルに7日間隔離することを義務付けている。

中でも規制の厳しい北京では、「14日間以内に1人以上の感染者が発生した地域に滞在した者は市内に入れない」との規定が設けられ、上海から北京に行くことも、上海から北京に帰省することも不可能である。

また海南省も、「各航空会社は、上海に滞在歴がある者に対しては搭乗手続きを拒否すること」と定めている。

長江デルタでは、江蘇省の南京市や蘇州市が上海からの訪問者に対し、「7日間の集中隔離」を命じている。安徽省合肥市は少し緩やかで、「集中隔離4日間+自宅隔離3日間」という具合である。

隣接する浙江省は16日、上海の中リスク地域からの訪問者は「集中隔離7日間+自宅での健康観察7日間」とし、低リスク地域の場合は日常の健康チェック7日間、という規定を設けた。

なお中国政府は現在、海外からの渡航者に対して、ホテルでの14日間の隔離+7日間の自宅隔離を義務付けている。

(中国経済新聞)