中国の若きAI技術専門家、孫剣氏が急病のため死去、享年45歳。

2022/06/14 22:09

中国の若きAI技術専門家、孫剣氏が2022年6月14日未明、45歳という若さで急病のため亡くなった。

孫剣氏は、西安交通大学人工知能学院の初代学院長であり、A I技術の研究開発会社「曠視科技(メグビー・テクノロジー))」のチーフサイエンティスト兼研究所所長を務めた。

曠視科技は、北京に本社を置き、3,000人近い従業員と、北京、上海、南京、成都に研究開発センターを有している。 

孫剣氏は、1977年陝西省西安市に生まれ、1993年に西安交通大学に入学。2003年に西安交通大学人工知能・ロボット研究所を卒業後、マイクロソフトリサーチアジアに首席研究員として勤務。主な研究テーマは、計算写真学、顔認識、ディープラーニングよる画像理解などである。2015年、孫剣氏はチームを率いて、画像認識の国際大会で5冠(ImageNet分類、検出とローカリゼーション、MS COCO検出と分割)を達成した。

また、2016年7月、孫剣氏はチーフサイエンティストとして正式に曠視科技へ加わり、2017年、孫剣氏は曠視科技を率いて、COCO&Places画像理解国際大会で、Google、Facebook、Microsoftといった巨大AI企業を抑えて3冠(COCO物体検出、人体キーポイント検出、Places物体分割)を達成した。

現在、孫剣氏はAI技術に関する40以上の特許を保有している。

(中国経済新聞)