中国で韓国系自動車が不振 シェア2%を割り込む

2022/06/11 13:55

外観デザインやコスパを売り物に中国で絶大な人気を誇っていた韓国製自動車の「神話」が今、崩れようとしている。

韓国自動車産業協会が先ごろ発表したデータによると、今年第一四半期の中国での販売台数は前年同期より39.3%マイナスの9.4万台で、マーケットシェアは2%を割り込んだ。一方、ヨーロッパではシェアが初めてベスト3入りを果たしている。

公開データによると、ヨーロッパの第一四半期の自動車販売台数は前年同期より10.6%減って275万台であったが、韓国車は21.3%プラスの27万台で、シェアは9.8%であった。

中国乗用車連合会の崔東樹事務局長は、韓国車がこのところ中国で後退気味である理由について、技術や商品の更新が遅れていることを挙げ、全体的に技術面がさほど進歩せず、売り物がないと述べている。

崔事務局長は、「日系メーカーも韓国系メーカーも中国で落ち込みを経験しているが、日系の方はこのところのハイブリッドへの取り組み強化でピンチを乗り切り、徐々に盛り返してきている。一方で韓国系は、技術の更新の遅れや商品力の弱さに加え、国産車の全面的な伸びに負けている状態である」と述べている。

(中国経済新聞)