ファーウェイ、コーヒー市場に参入か

2022/06/10 17:26

ファーウェイが、「一標珈琲:コーヒー一つで宇宙のエネルギーを吸収」という商標の登録申請をしたことで、「コーヒー市場に殴り込みか」などとの憶測も流れている。

ファーウェイの創業者である任正非氏は、公の場でカフェやコーヒーの文化について触れたことは過去に何度もあり、コーヒー文化をマネジメントに取り入れている上、職場でもコーヒーに関する要素を重視している。中でも有名なキャッチフレーズが「一標珈琲:コーヒー一つで宇宙のエネルギーを吸収」である。

論理的に見て、ファーウェイがコーヒーに参入する可能性は大であり、なおかつこのフレーズをブランドとすることは、ファーウェイ自身のブランド性、そしてそこに込められた深い意味、ともに極めて的確なものと言える。ファーウェイはまた、コーヒーでも技術力をふんだんに発揮することができるだろう。

ファーウェイは事実、2018年の全社年次総会で、ラッキンコーヒーとともに、手でハートのマークを作ってコーヒーを注文するというAIを活用した設備を発表するなど、コーヒーの消費で技術サポートを試みている。

お茶の文化が根強かった中国は、ここ数年でコーヒーが人気ナンバーワンの飲み物となり、コーヒー関連会社の数は15.9万社に達し、2021年の設立社数は前年より18.9%多い2.4万社であった。各社のうち設立から5年以内の割合が6割以上となっている。

調査会社のiiMediaによると、2021年、中国のコーヒーの市場規模は3817億元で、消費者の数はのべ3億人以上となっている。市場規模は全世界の平均である2%をはるかに上回る27.2%のペースで伸び続け、2025年には1兆元(約19兆円)に達するとのことである。

(中国経済新聞)