BYD、テスラへの電池の供給を発表 CATLは株価下落

2022/06/9 18:30

中国で車載電池を製造しているBYDは、外販を始めてからこれまで販売先をほとんど発表していなかったが、6月8日、自動車工程研究院の院長を務める執行副総裁の廉玉波氏が中国国際放送局(CGTN)の取材に対し、テスラに電池を供給すると初めて伝えた。

BYDは2020年、これまでの自消体制を改めて外販を進めるべく、電池事業を統合して子会社「弗迪電池有限公司」を設立した。

現在、フォード、一汽集団、双竜自動車などが弗迪の電池を利用しており、フォードは2021年12月から、弗迪が提供した三元リチウム電池を搭載した電気自動車(EV)「Mustang Mach-E」を中国で販売開始している。

また、2021年6月に一汽紅旗が、自社EVの「E-QM5」にBYD製のブレードバッテリーを導入し、連携を強化すると発表した。BYDは2022年1月、一汽集団と合弁で一汽弗迪新能源科技有限公司を設立した上、吉林省長春市に総工費135億元で車載電池の工場を建設すると発表した。年間生産量は45GWhで、EV100万台分以上となるという。

(中国経済新聞)