中国南部で記録的な大雨 死者・行方不明30人以上

2022/06/9 16:30

中国の長江下流域、華南、南西部などが5月末から記録的な大雨に見舞われており、一部で深刻な被害が発生している。湖南省では6月1日から6日にかけて、2022年で最も長く強い雨が降り続き、地元政府が6月8日に行った水害対策委員会の記者発表会によると、10人が死亡、3人が行方不明となっている。

湖南省、雲南省、広西自治区、福建省では、このところの大雨とそれに伴う地すべりや土石流、建物の倒壊などにより、6月8日現在で計25人が死亡、6人が行方不明となっている。

大雨により工業や農業にも深刻な被害が出ており、山崩れや建物の倒壊により死傷者が発生している。これまでに分かった情報では、6月2日に湖南省で山崩れが3件発生し、土石流に飲まれて計11人が死亡または行方不明となっている。

中国の気象部門によると、華南の東部や南部、長江下流の東部などでは今後数日間大雨が続き、広東省や福建省の沿岸部でも所により大雨となるとのことである。

(中国経済新聞)