久石譲が音楽を手掛ける、祖父と孫を描いたヒューマンドラマ『川流不“熄”(A Summer Trip)』が26日より中国全土で公開

2023/05/26 18:30

5月26日より映画『川流不“熄”(A Summer Trip、邦題:僕とじいじ、1300キロの旅)』が中国全土で公開される。本作は、馮鈳予(フォン・クーユー)による初監督映画、久石譲の曲と、アンディー・ラウの優しくも切ない歌声にのせて、僕とじいじが1300キロの旅路に出る。

舞台は、2008年の北京オリッピク開催前夜、チャン・ダーチュアン(張大川)は中国・南部の小さな町で息子家族と暮らしていた。息子は仕事が忙しく、孫は自分のことばかり、会話は減り家族はバラバラになっていた。そんななか、チャン・ダーチュアンは、かつての戦友が亡くなったという知らせを受け、1人で北京を訪れようと決心する。だが、そこにやんちゃ盛りの孫シャオソンも付いて来ることに。じいじと孫の心温まるヒューマンドラマを通して、時代の変化の中で、中国では祖父・親・子の3世代が、どのように関係を築いているのかが見えてくる。

今回、音楽を担当するのは日本を代表する作曲家の久石譲氏。中国との繋がりも深く、これまでに何度も中国でコンサートを行い、2022年にはテンセントの人気ゲーム「王者栄耀」へ楽曲を提供し話題となった。その他にも、2020年にレクサスのために書き下ろされたテーマ曲「Will be the wind」が、中国市場向けのプロモーション動画として公開されている。

映画の予告動画で、久石譲氏は「これは、やろうかなと思いました。家族は世界中どこへ行っても全ての人は、あまり変わらない。だからいい話だと思って」とオファーを受けた理由を述べている。

日本では、2021年「大阪アジアン映画祭」の特別招待作品部門で上映されている。

(中国経済新聞)