中国、デジタル経済の規模は980兆円超

2023/05/24 20:39

中国国家インターネット情報弁公室が5月23日に発表した「デジタル中国発展報告(2022年)」によると、2022年、中国のデジタル経済の規模はGDPの41.5%にあたる50.2兆元(約980兆円)で、世界2位であった。

これによると、中国は5Gの基地局が231.2万か所あり、5Gのユーザー数は全世界の60%以上となる5.61億人となっている。さらにIPv6のアクティブユーザー数は7億人以上、モバイルネットIPv6のアクセス割合は50%近くに達している。また農業のデジタル化や産業チェーンの統合が進んでおり、農業生産の情報化率は25%以上である。ネットの小売総額は13.79兆元(約270兆円)で、このうち現物商品の割合は一般消費財の小売品全体の27.2%となっている。

また技術革新も進み、IT企業における研究開発費は合計3384億元(約6.6兆円)で、ベンチャー企業、新興企業におけるデジタル関連企業の割合は順に40%および35%に迫ろうとしている。ネットユーザーの数は10.67億人でインターネットの普及率は75.6%、さらに教育や健康面、社会保険や雇用などでデジタル化対応が拡大している。

デジタル化の成長度を地域別に見ると、上位10地域は順に浙江省、北京市、広東省、江蘇省、上海市、福建省、山東省、天津市、重慶市、湖北省となっている。

(中国経済新聞)