中国31の地域のうち9地域が都市化率70%超 これら10地域は都市人口が最多

2023/05/23 10:13

中国国家統計局によると、2022年末時点での都市部の常住人口は前年末より646万人増えて9億2071万人、また農村部では731万人減って4億9104万人であった。全人口に対する都市部の人口の占める割合(都市化率)は前年末より0.50ポイント増えて65.22%となっている。

この「都市化率」が70%を超えたのは、上海市、北京市、天津市、広東省、江蘇省、遼寧省、浙江省、重慶市、福建省の9地域であり、今回は前年末より0.41ポイント増えて70.11%となった福建省が大台に乗った。このうち上位3か所はいずれも直轄市の上海市、北京市、天津市であり、順に89.3%、87.6%、85.11%といずれも85%を超え、先進国・地域並みのレベルに達している。これら3都市は経済構造が都市型で、第二次産業および第三次産業の割合が高く、第一次産業は経済面も人口もごくわずかとなっている。

また、農村部の人口は11の地域で2000万人を超え、うち河南省、山東省、四川省、広東省が3000万人を超えている。トップは中国中部で人口の多い省として知られる河南省で4239万人である。農村人口が多く都市化が遅れている地域は都市化が進む余地が十分にあるということで、大まかに言えば、都市化率が中国全平均の65.2%を下回る地域はこうした潜在力が大きい。

(中国経済新聞)