浙江省平湖市、東京で投資環境説明会を実施

2023/05/14 09:30

東京で5月12日、中国·浙江省平湖市による投資環境説明会が開催され、周軍波市長が各企業の代表を前にプロモーションを行った。

周市長は平湖市の投資環境について、「一本のハスの花、一つの港、一連の企業、一種の生活、一通りの政策」を意味する「五つの一」という言葉を用いた。一本のハスの花とは、日本との文化交流を切り開いた李叔同を記念してハスの花の形に建てられた記念館のことで、平湖市は「万事真剣に、勇猛に精進」という李叔同の影響を受け、中国全体で総合力はほぼ毎年50位以内、ビジネス環境は20位以内に食い込んでいる。一つの港とは中国中部で一等地である東方大港のことで、貨物取扱量はすでに「億単位」に達しており、コンテナの取扱量は全世界の港で83位である。

一連の企業とは外国の企業のことで、170以上の国や地域と安定した貿易関係を築いている。現在の立地社数は525社と中国でも特に外国企業の集中する地域であり、このうち日本との合弁会社は114社で、自動車部品、ハイテク機器の製造、新素材、バイオメディカルなど各業界に及んでいる。一種の生活とは四季折々の気候であり、海辺の観光資源に恵まれているほか、絵にも描けるような農村ののどかな光景も見られる。日本人の在住者は1000人余りで、平湖の成長を見届け、支援し、利益を得ている。

一通りの政策とは、手厚く整った的確な産業政策や人材政策体系のことであり、新エネルギー自動車、光ケーブル通信、NC工作機械、バイオメディカルなどの各業界の成長を支えているほか、企業や人材をのびのびと育てる労働力保障政策を打ち出している。

周市長は企業関係者に対し、事業提携の実施で成果を収めるべく、現地を訪れて独特の魅力や投資の価値を肌で感じて欲しいと述べた。また 「母のような」サービスの実施を目指し、「何かあればサービスを、なければ構わず」という姿勢で、すべての商人や人材に最高の創業・イノベーション環境を打ち立てるとした。

説明会ではまた、平湖康達智精密技術有限公司による5000万ドルをかけてのレンズユニットの製造案件実施へ調印式が行われた。コネクテッドカー、ロボット、ドローンなど話題の業種で主要部品となり、成長を支えていくものである。

(中国経済新聞)