中国24の省・地域が5月連休中の人出を発表

2023/05/10 08:30

5月7日夜の段階で、中国24の省・地域が4月末~5月初めの大型連休中の人出を発表した。

中国全体で連休中、移動した人の数は過去最高ののべ2.74億人であった。これまでの記録はコロナ禍前の2019年ではなく2021年のものであり、2019年はのべ1.95億人、2021年はのべ2.3億人であった。

これら24地域における人出の数を比べると、4000万人を超えたのが3地域で、順に河南省が5518万人、広東省がのべ4546.1万人、四川省がのべ4018.34万人であった。これらを2021年と比べると、広東省は268.1万人の増加で、河南省は8.03万人、四川省は1640万人の減少だった。

一方で、人出が2000万人ないし3000万人だった地域は2021年比での増加が目立っている。

3000万人台では、江蘇省がのべ3988.18万人、雲南省がのべ3501.3万人、浙江省がのべ3125万人で、2021年比では順に451万人、1717万人、668.4万人増えている。また広西自治区がのべ2892.39万人、福建省がのべ2644.32万人、甘粛省がのべ2030万人で、2019年との比較では広西自治区がほぼ2倍、福建省は約1000万人増えている。

増加率が高かった地域もこのあたりに集中しており、特に雲南省と広西自治区は2倍近く伸びている。雲南省は2019年の5月連休の人出がのべ1192.8万人であり、今年はその3倍近くになっている。

観光業界の関係者によると、人出の数の集計方法として、まず観光地でのデータが挙げられるが、必ずしも現地に到達するとは限らないので数字が不正確である上、重複計上する可能性もある。また省内の各都市や観光地での人出を集計する方法もある。

(中国経済新聞)