インドの人口、今年中国を抜いて世界最多に

2023/04/12 11:55

国連の「世界人口推計2022年版」によると、2023年にインドが初めて中国を抜き、世界一の人口を誇る国になると予測されている。

世界人口は、2022年11月半ばに80億人を突破、2050年には97億人、2080年代には約104億人に達し、その後は減少傾向に転じると見られている。

そのうちインドの人口は、2023年に中国を抜き、2050年には16億6800万人に達するとされ、今後数十年間は世界で最も人口の多い国になると予測される。また2050年における中国の人口は、約13億1264万人にまで減少するとされている。

世界第5位の経済大国であり、近年最も急成長しているインドにとって人口の増加は、国際的な地位を高めることにも繋がる。また気候変動など世界規模の問題においても、今後インドが重要な役割を果たすとされている。

CNNの報道によると、インドは20世紀後半に急激な人口増加を遂げ、人口増加率は年率2%に達している。1947年の独立以来、インドの人口は10億人以上増加し、今後40年間は増え続けると予測される。

しかし人口増加の一方で、インド経済モニタリングセンター(CMIE)によると、インドの生産年齢(15~64 歳)人口のうち、働いているか、働く意志がある人は全体の40%に過ぎない。また女性の出産や育児に割く時間が減少していることに伴い、より多くのインド人女性が働きたいと感じているが、中国では生産年齢にある69%の女性が働いているのに対し、インドでは僅か10%の女性しか働いていない。

(中国経済新聞)