自動車メーカーの吉利、2022年は好結果残す

2023/03/25 14:45

中国の大手民間自動車メーカー「吉利汽車」が3月21日昼に発表した2022年の決算によると、営業収入は前年より45.6%も増えて過去最高となる1480億元(約2.85兆円)、会社帰属の利益は8.5%増の52.6億元(約1012億円)であった。また現金総額は20.4%増えて同じく過去最高の337億元(約6486億円)にのぼった。

吉利は年間の販売台数が前年比8%増の143.30万台であり、営業収入の伸び幅がこれをはるかに上回ったことになる。

吉利はまた、国際競争力も一段と伸びており、2022年の輸出台数は19.82万台で、前年比伸び幅は業界の56.7%を上回る72.4%であった。中でも「Lynk」の出荷台数は35588台であり、新エネ車の占める割合は97%、中国で25万元(約481万円)以上の車種では輸出量がトップだった。また、繽越(COOLRAY)、博越PRO、星越(XingYue)なども各国で分野別上位に立っている。

さらに吉利は、製品の輸出から技術の輸出への変化も果たした。2022年のライセンス収入は前年比29.9%増の16.6億(約319億円)で、今後の利益を一段と確保したことになる。

吉利は2022年11月、韓国での新たなハイブリッド技術や車種の売り出しに向けてルノーコリア自動車への資本参加を果たした。新製品はスウェーデンの開発センターで生まれた国際級のモジュールアーキテクチャーCMAを採用し、自社の先進技術を導入したもので、2024年から量産の予定である。同社にとって、初めて技術を自動車先進国に送り込むことになる。

(中国経済新聞)