上海駐在のマレーシア観光領事、「受け入れ準備OK、e-VISAも用意」

2023/03/24 14:15

上海のマレーシア総領事館に駐在しているヴェッザーニ観光領事は3月20日、中国最大のオンライン旅行会社「トリップドットコム」のマレーシア・シンガポールへのツアー客を見送るため、浦東国際空港を訪れた。

ヴェッザーニ領事によると、2019年にマレーシアを訪れた中国人の数は来訪者全体の12%近い310万以上で、中国人観光客による消費額はマレーシアの観光収入全体の17.8%であった。今年は中国人観光客が回復し現地の観光業や宿泊業を刺激するとも見られるが、それにはコロナ禍前の20%程度に落ち込んでいる航空便の運航再開が不可欠であるという。「現地では旅行会社やホテル、中国語対応のガイドなど、受け入れ態勢はすべて整っている。ビザについても便利なe-VISAを用意しており、これから中国人がどしどしマレーシアを訪れると信じている」と述べている。

トリップドットコムのデータによると、海外への団体旅行業務を再開した2月6日から3月19日まで、マレーシア旅行の予約件数はそれまでより70%近く増え、最近はマレーシア行きのビザの申請件数も増えている。東南アジアへのツアーの担当者によると、マレーシアに向かう交通の便の輸送力はまだコロナ禍前の2割程度であり、現地を訪れる観光客は東南アジアが中心となっている。また、マレーシアへのツアーの値段は2019年より10%ほど値上がりしているという。中国では、第2弾として新たに40か国への団体旅行業務が再開されてから、海外旅行の人気が回復している。3月15日以降の海外旅行プランの予約件数は2月の同じ時期より3割近く増え、団体旅行プランについては同じく25%増となっている。

(中国経済新聞)