ベトナム、中国の海外団体旅行の対象国に 政府関係者「嬉しい知らせだ」

2023/03/13 10:00

中国の文化・観光省は3月10日、第二弾となる海外団体旅行の対象40か国家を発表し、この中でベトナムに注目が寄せられている。

海外旅行再開の第一弾で対象外となっていたベトナムは、観光業界が政府当局に対し、中国と前向きに話し合うように提案していたが、その願いが叶うことになる。

ベトナム文化・スポーツ・観光省のグエン・フオン・ホア国際協力局長はこれを受け、「両国の各レベルや各部門が解決に向けて努力した成果であり、観光業や国民にとって嬉しい知らせだ」と述べた。

ベトナムはコロナ禍以前、海外からの旅行者のうち最も多かったのが中国であり、2019年は全体の3分の1にあたるのべ580万人が中国からの訪問者であった。また2015~2019年、中国からベトナムを訪れる人の数は年平均で34.4%増加していた。

ベトナムの観光業は2023年、観光客の数について、海外からのべ800万人、国内でのべ1.02億人、合わせてのべ1.1億人という目標を立てている。ただし海外の800万人はコロナ前の半分であり、観光業が完全に回復するのは2025年になると当局は見ている。

ベトナムはコロナ禍前の2019年、観光業が国内総生産(GDP)の9.2%を占め、海外からの旅行者数は年間のべ1800万人以上であった。ベトナム政府はこれまでの損失を挽回すべく、観光業の早期回復を進めたいと願っている。

(中国経済新聞)