中国、組織替え後の司法省トップに女性を起用

2023/02/25 11:00

中国で2023年2月24日に行われた第13回全国人民代表大会常務委員会第39回会議で、唐一軍氏に代わり賀栄(He Rong)氏が次期司法相に任命された。

組織替え後の司法省のトップに女性が起用されることになった。

2020年4月に遼宁省省長から司法相に就任した唐一軍(Tang Yi Jun)氏は、すでに今年1月、江西省政治協商主席、共産党グループ書記へ異動している。

賀栄氏は最高人民裁判所の共産党グループ副書記で、日常業務を受け持つ副院長(閣僚級)、一級裁判官であり、中国最高裁判所の中では共産党グループ書記である周強(Zhou Qiang)裁判長に次ぐナンバー2の存在である。

賀栄氏は1962年10月生まれ、中国共産党第20回中央委員であり、これまで北京市高等裁判所副裁判長、共産党グループ副書記、最高裁判所裁判委員会の次官級委員、最高人民裁判所副院長、共産党グループメンバーを歴任した。

2017年3月に陝西省常務委員および紀律委員書記に就任し、翌年3月に同省委副書記となり、2020年4月に再び最高裁判所に異動している。

賀栄氏は、中国政府で人力資源・社会保障相の王暁萍氏に次ぐ2人目の女性閣僚となる。

王暁萍氏は1964年3月生まれで、国務院僑務弁公室副主任、共産党グループメンバーであり、吉林省常務委員および宣伝部部長、同省常務委員および組織部部長、政府組織相次官を歴任し、2022年12月末に共産党グループ書記として人力資源・社会保障相に就任している。

(中国経済新聞)